トップ > ロルフィング > ロルフィングのレシピ > 10シリーズ概要 > ロルフィング誕生の経緯



rolfing



第1セッション - Session1
 初回は身体の表層に広い範囲で働きかけます。対象は体全体の表層筋膜です。骨盤に対して胸郭が、胸郭に対して骨盤が、お互いの制約を受けないで自由に動けるように、そして骨盤は脚から、脚は骨盤からの束縛を受けないで動けるように表層筋膜にある滞り(癒着や拘縮)を取り除いて行きます。胸郭の表層が自由になることで、胸は広がりやすくなり呼吸がしやすくなります(つまり血中酸素の量が増える)。
呼吸の幅が広がると言う事は、胸郭内での内圧や腹腔との内圧の差が大きくなり、内圧差のグラデーションによって静脈血やリンパの心臓への戻りを促します。その結果体内の血流量が増え、体内に酸素や栄養が行き届きやすくなり、細胞内の老廃物を回収しやすくなります。つまり、新陳代謝が良くなると言う事です。また、 股関節の所で、脚が骨盤を引っぱらずに歩けると、骨盤の動きがスムーズになり、足の裏への体重の伝達や地面からの支えの伝達がスムーズになって来ます。
基本的には10回のセッションはそれぞれ異なった内容ですが、10回を通した共通のテーマもあります。それは骨盤の水平性を確立する事です。身体全体が重力の場の中で無理なく無駄なく自由に動ける様なバランスの象徴として、骨盤が上体からぶら下がっており、脚を経て地面に支えられていながら自由な動きが出来る様な状態、身体の部分相互のバランスや秩序と調和の徴として骨盤の置かれるべき位置を水平と言っています。
第1セッションはその手始めであり、後に行うセッションに対し上手く身体が適応できるためのお膳立てをするセッションでもあります。

第2セッション - Session2
 第2セッションは、第1セッションでほとんど扱っていない足から膝にかけてのアプローチで、大地とのつながり、サポートを得るためのチャンネルをひらくセッションです。
場合によっては第2セッションにあたる脚のワークを第1セッションに持ってくることも出来るとか、もともとは第2セッションが先に行われていたとも言われています。地面に足が着いている限り、下から上のほうへ影響が上がっていく事は避けられません。つまり、足、脚が整わずしてその上に乗せる胴体や上肢、頭が整う事は考え難いので、このセッションを先にすることの意味も分かります。しかし、上体に適応性がない場合はせっかく足、脚を整えても身体全体に反映しにくいので、第1セッションを始めに置いた事は必要な下準備と言えます。
脚がまっすぐ体重を伝え、足をべったり地面に付ける事で、負担なく体重を地面に下ろし、足の裏で体重を万遍なく分散させる事、そして、地面からのサポートを足、脚を通して、偏りなく骨盤から上体へと伝える事はからだのバランスにとって大変重要な仕事です。骨盤の歪みが足や脚から来ている事は良くあるケースですし、逆に骨盤がゆがんでいると足や脚はゆがんでしまいます。
第2セッションでは下肢を整えた後、それが上手く背骨に伝わり、重力に即した立ち方が出来るように、背骨の両脇の筋肉群が伸びる様(引っ張っていない様)に働きかけます。身体の重さが背中や腰で滞ることなく足の裏まで通り抜け、大地に重さを預け、大地からのサポートが頭のてっぺんまで通るような立ち方を見つけ、それをいかに進行方向へ移動させて歩くかを考え始めます。

第3セッション - Session3
 第1セッションでは身体の前面が比較的長くなり、第2セッションでは後面が長くなります。第3セッション前の典型的な身体の特徴は、脇の下から骨盤の間の身体の側面が短くなった様相を呈します。体側の部分で、前面に属する部分と後面に属する部分に秩序を欠いている事が体側を短くさせる要因になっています。第3セッションは、我々ロルファーが、ラタラルミッドラインと呼ぶ、日本語にすれば外側中線とでも言うもので、身体の側面から見た正中線として、機能的、構造的に身体の前面と後面を分けるラインを明確にする様に働きかけます。簡単に言うと、身体の前面に属するものは前に、後面に属するものは後ろに振り分けるのです。結果として身体の側面にスペースができ、長さを取り戻します。背骨を介したスムーズな前後の動き、胴体に対する肩甲骨や骨盤の自由さの表れとして、身体の前後のカーブを見た場合、背中は丸まっていない様に、そっくり返っていない様に、腰は丸まっていない様に、突き出しすぎていない様に、ラタラルミッドラインの前後で、バランスの取れたカーブと均整の取れた質量的配分を心がけます。つまり、身体の重さが滞りなく足の裏まで通りやすい姿勢を探せる様に御膳立てします。しかし、ここで言うからだの位置関係や姿勢(身体の構造の表れ)は、ニュートラルな状態に於いての事で、身体のどの部分も、今ある位置から総ての方向に対しての自由さを保っている状態でなければならないのです。ですから、筋肉の緊張によって無理矢理作った姿勢では、身体の自由さに於いてニュートラルとは言えないのです。
第1セッションから第3セッションまでは比較的表層に働きかけるのですが、第3セッションの途中から深層への働きかけが、為され始めます。11番、12番目の肋骨から骨盤にかけての深い所にある筋肉(腰方形筋)が、その鍵になる筋肉とされています。創始者アイダ・ロルフが、もし身体の中で一箇所だけに働きかけを、限定するならば肋骨12番目あたり(胸椎と腰椎の境目)にすると言っていたほど身体全体のバランスにとって大きな影響のある場所が、S字になっている背骨のカーブの中で、背中の丸みと、腰の反りの変わり目にあり、T/Lジャンクション又はLDH(Lumbo-Dorsal Hinge)と呼ばれるこの場所なのです。ここは横隔膜が背骨側にくっついている場所でもあり、呼吸器系、循環器系、リンパ系にも大きな影響があるところです。

第4セッション - Session4
 第4セッションは第3セッション後半から始まる深層部への働きかけを別な角度から進めていきます。第4、第5、第6セッションは、それぞれ違った角度から骨盤に働きかけます。第4セッションのターゲットは骨盤底です。骨盤底は胴体の一番下でハンモックのように腹腔内の内臓を支えている複数の筋肉の複合です。胸の横隔膜と共に身体の内圧の維持、調整に大きな役割を果たしており、骨盤隔膜とも呼ばれています。身体の内圧の状態(腹腔と胸腔の内圧のバランス、そして外圧とのバランス)は呼吸、血液やリンパ等の体液の循環、内臓の位置や活動など身体の働きに大きな影響を与えています。骨盤底の張弛のバランスは身体の健康な働きを維持するのに重要な役割を果たしているのです。骨盤底は生殖器官の位置する所でもあり、セクシュアリティと言う観点からも心理的にも、肉体的にもこの部分がバランスされている事が健康のために欠くことのできない要素です。
骨盤底の重要性を述べた上で、改めて確認しておかなければならないことは、身体の中でとの1部分も独立して存在するものではないと言う事です。骨盤邸にアプローチすると言っても身体全体の中での位置的、緊張的バランスを通してその働きを見るのです。 まずは脚との関係を見ることから始めます。主にはより直接的につながっている、内腿(内転筋群)のバランスと骨盤との関係です。内転筋は脚を閉じる方向に引き寄せたり、骨盤を支えたりする事が主な仕事ですが、その人の太ももの骨(大腿骨)の内旋、外旋具合とか、筋肉の発達や癒着の具合に応じて、伸筋と共に働く事や、屈筋と共に働く事もします。
第3セッションで体側に前後の働きを明示したのと同様、ここでも内腿の筋肉に属するべき場所となすべき仕事を思い出させる作業をします。その前に、足の内側から足首、脛の内側、そして膝の内側へと、前後のバランス、屈伸のバランスが整っているかを確認していきます。足の裏の状態が脚の内側を通って骨盤に反映しているのも、骨盤底の状態が脚の内側を通って足に反映しているのも、同じ構図の別の視点なのですが、足が地面についている限り下準備は足の方からが無難でしょう。
骨盤底では特に坐骨結節に於いて脚が骨盤から、そして骨盤が脚から自由であるように、余分な繊維の塊や癒着を取り除くべくお掃除します。
内腿から坐骨を経て、骨盤底のバランスを考えると仙骨を見逃せませんが、これは先に来る第6セッションへと譲って、そのための下準備と言う意味でも骨盤の上下、太腿の後ろ側(ハムストリング筋)や腰の辺り(腰筋膜や脊椎起立筋、腸肋筋など)の緊張を解いて骨盤の動きをもう少し自由にしておきます。
仙骨に直接働きかける前にさらに、先にバランスを取っておいた方が良い構造があって、その構造のおかげで仙骨の変化が始めて有効に背骨を伝って頭へと向かうのですが、その構造とは腸腰筋(腸骨筋と大腰筋&小腰筋)の事で、第5セッションの主役です。

第5セッション - Session5
 第5セッションは、脚の内側(小転子)から腸骨や胸椎12番、腰椎1番〜5番、仙骨にかけてつながっている腸腰筋が主役です。第4セッションで内腿の緊張が緩められて、腸腰筋との緊張のバランスが変わり、腸腰筋の緊張が目立って出る場合があります。こういうときは腰に違和感を持ったり腰痛を感じたりしますので、仙骨にアプローチする下準備に脚と腰の関係を解いておく必要があります。そうして初めて仙骨の変化に背骨が呼応できるようになるのです。
内腿との関係で腸腰筋を見ていましたが、脚の内側から腰椎と骨盤の前面につながっている腸腰筋は内臓の裏側にあります。それはお腹の表面の層と背中の前面との間のバランスを担っています。お腹や腰が緊張しすぎていても緩みすぎていても、腸腰筋とのバランスはとれません。緊張しすぎているお腹の表層部を緩めたり、内臓の位置やつながりを考慮しつつ、内臓の奥で緊張しすぎている腸腰筋に直接働きかけ緩めたりしながら、内臓が健全に働くためのスペースや、背骨が身体を支えるためのスペースが上手く確保できるような、前面、中心、後面のバランスを、腹直筋、腸腰筋を中心に見ていくのが第5セッションです。それは腰腹部にだけに焦点を当てたものではなく、胸郭や胸椎、そして首や頭との関係も考慮しつつ、第6セッション、第7セッションへとつながって行くのです。
総ては第1セッションから始まったストーリーが、10回モノの連続ドラマの様に噛み合っているのです。

第6セッション - Session6
 第6セッションの主役は仙骨です。骨盤を形成する大事な要員である仙骨を、背骨の1員として骨盤の中に在りながら背骨のような自由さを持つ様にしたいのです。足、脚、股関節、仙腸関節と経て仙骨に伝えられる大地のサポートは背骨を通って頭を通り抜けるのが理想です。その時、体の各部の重さは頭から背骨を通って仙骨に伝わり、仙腸関節から両脚、両足を経て、大地へと抜けていくのです。下からの支えと上からの重量がつつぬけの両方通行になると言う事です。24個の椎骨+仙骨の1個1個の椎骨間の関節面で許された自由度があるおかげで、背骨を通る動きが比較的全体に満遍なく分散されるのです。部分的に幾つかの椎骨の間に癒着があると、それらの椎骨間には動きが無く、2〜3個の椎骨が1本の棒の様に動きます。すると同じ動きをするにしても、動きが全体に満遍なく分散される状態と、一部分は動かず、動きやすい部分は過剰に動かされる状態との違いが生じます。体が痛む場合、動きの無い所に出る場合もありますが、往々にして余分に動かされている部分にとばっちりが来ます。痛い部分が悪い部分だと思っている人には、関係のないところに働きかけられて痛みが取れる事は理解し難いのです。しかし、実際には体の中で関係のない処など存在しないのです。全てが、他の総ての部分との関係で成り立っている、言い方を変えれば、体は単一であると言うことです。
仙骨自体は5つの椎骨が融合したものですが、健全さを保っていれば大人になっても5椎の間に今だに関節が在るがごとく弾力を維持できるものです。いや、健康な骨は間接でなくとも弾力があります。体の重さは骨だけを伝って支えられているのではなく、筋膜、腱、靭帯と言った結合組織の張りの力、張力によって体全体に満遍なく分散されるように出来ています。それぞれの骨の間でどの様なつながりをしているかは、靭帯、腱、筋膜の働きによるのです。第6セッションでは、仙骨の位置と動きの自由さに大きく関与している外旋筋や仙骨周りの靭帯の緊張のバランス、その結果としての仙骨の位置関係を整えます。さらに背骨の方へも注意を伸ばし、背骨のすぐ近くに付いている細かい筋肉、靭帯の緊張のバランスを整え、動きの自由さや伝達能力を促進します。

第7セッション - Session7
第7セッションは主に首から上をターゲットにします。第6セッションで、仙骨から背骨へ向けてフリーな動きや伝達が出来るように進めて来たところをさらに頭へと繋いでいくセッションです。頭の位置は胸郭や首の状態を反映しますが、同時にどこに頭を置くかが首、胸郭の働きを示唆しています。頭の重さを考えると、正中のちょうどバランスが取れた位置から前後左右に少しでも逸れると、頭を支える為に首、肩、背中、胸など様々な所に必要以上の努力(緊張)を要します。例えば、頭が少し前に出ている場合、正面向きを維持する為に後頭部と首のつながり目は緊張し、頭の重みを支えるための首から肩にかけての緊張により肩はもり上がり、そのおかげで猫背的な背中の丸まりと内にしぼんだ胸と言った姿勢が思い浮かびます。頭、胸の重みが体の前面にかかっている状態です。頭が前に出ながらそれを補うために背中を反らせて胸を張っていると言う状態もよく見られます。相変わらず頭と首の境目は緊張しており、頭、胸郭の重みが体の後面に出ています。頭が真ん中にあっても、顎を引きすぎている様な軍隊のきおつけ姿勢やバレイダンサーのような吊り上げ姿勢は重さを支えるには必要以上の力を使いすぎており、首の反りが無くなっているかひどい場合は後湾気味になっています。頭が右や左に傾いている場合もしかりで、頭を右に倒している場合、体重を右足にかけている場合が多いのです。骨盤を左側に逃がして右足に乗る場合と、骨盤を右に持ち上げて右足に乗る場合があります。どちらの場合も、右胸郭は狭まり、その結果右肩が下がっている状態が見られるパターンです。頭と言うのはとても繊細な器官です。視覚、聴覚、平衡感覚を通して自分の位置を把握するために何とかして水平を保とうとします。少しの位置のずれが体全体のバランスに影響を与えているのです。
第6セッションまでは足からの影響が頭の方へ向う事を見て来ました。第7セッションでは、体の在り様が頭の支えられ方、位置、に反映する事をふまえて、今まで築いてきた土台の上に頭を乗せることを考えます。それと同様に頭の置き場が体全体に反映する事、頭を支えるために体が周りの筋肉の緊張や、位置関係を適応させている事も考えなければなりません。今までのセッションで考えてきた、体の重さが足の裏まで漏れなく降りる重さのルート(ロルフラインと呼ばれる中心垂線)は、頭の位置から始まっているのです。
足が地面についている限り、足からの影響が頭を含めた体全体に及んでしまうことは事実ですが、頭の置きどころが、それを支えるために体全体に影響が及んでしまうことも又、事実なのです。第7セッションは体(頭を含む)が如何に天と地の間でぶら下がった(又は、ぶら上がった)状態を見出せるかがチャレンジの焦点です。ぶら下がった(ぶら上がった)と言うところに動きの自由さ、位置的要素以外の質的要素が在る事も見逃せません。

第8、9、10セッション - Session8〜10
第8セッション以降はレシピがあいまいと言うか抽象的になってきます。もともとレシピそのものが抽象的で、具体的に何処にどの様に働きかけると言う事に明確な指示はありませんが、それが第8〜第10セッションではさらに枠組みが緩くなります。 第8、〜第10セッションは統合のセッションです。第1セッション目からすでに全体を見通して、全体をより統合されたバランスへと導くためのアプローチとして部分に働きかけてきましたが、8回目は、全体の中で下半身または上半身に焦点を当てたアプローチ、9回目は8回目の逆半身を、10回目は全体を調整するセッションをします。
ロルフィングはストラクチュアル・インテグレーション(構造の統合)と呼ばれている様に体の構造と機能の関係で、構造が機能を定義する側面に注目しているのですが、機能と構造は表裏一体で、体の形態、構造がその働きを示唆すると共に、どの様な働きをするかがその形態、構造を具体化させます。第8セッション以降はある程度統合されつつある構造を元に機能が構造を定義する側面によりウエイトを置くようになります。第7セッションまでは、より良い働きができるような体の構造、位置関係を整える作業を主に見てきました。第8セッションからは、統合されつつある構造が表すべき機能;一つの動作の中に、それぞれの部分が担う役割を、部分間での伝達(体内コミュニケーション)を通じて、調和の取れたオーケストラとして実現される機能の統合を探っていきます。古典的にはまず、上半身か下半身を選びます。上半身の統合が下半身や体全体により大きな助けになるか、下半身の統合が上半身や体全体により大きな助けになるか、どちらを選ぶかで明らかに違う場合があると言われています。アイダ・ロルフは、“選択を誤ったらクライアントは地獄に落ちる”と言う脅しを言ったほどですが、本当にそこまでの違いがあるかは疑問です。とにかく、脚であれ腕であれ、外から見れば脚や腕だけしか動いていない様な動きの中に、体の中心から伝わり、体全体に行き渡っているようなコミュニケーションがある動き、体に無理がなく、無駄のない動作を追及します。
統合された動きは脚も腕もLDH(胸部と腰部の境目)から動きがつながっており、動きはじめには脚なら膝がかすかに前に出始め、腕なら肘がかすかに外に出始めてから目的の動作に入るとされています。脚の動きは腸腰筋との関係からLDHの前面(背骨の前面、内臓の裏側)と深い関係があります。それは、大腰筋と横隔膜の脚とが交わる所でもあり、 必然呼吸にも影響があります。腕の動きでは菱形筋、前鋸筋、肩甲下筋等がさしずめ脚にとっての腸腰筋に対比していると言えるでしょう。ここでも、前鋸筋と肋骨との関係から呼吸が関係しています。腕とLDHとの関係は、脚部ほどはっきり代表できる筋肉組織が見当たりませんが、おそらく僧帽筋や広背筋(表面にあるとは言え)が、背骨(LDHのあたり)から肩甲骨や腕につながっている事や、腕からの動きではなく体幹部から腕を動かす組織として、LDHとのつながりを表している様に思います。LDHと脚や腕の関係を組織的に説明しようとするとこじつけの感が拭えませんが、実際に体験するこのつながりは、もっと複雑な相互関係の上に成り立っているに違いありません。
第10セッションは体全体のコミュニケーションを整えるオーケストラの仕上げです。古典的な見方では、体のどの部分に於いても(特に関節部に於いて)水平の軸に沿った表れ又は動きをすると言われています。水平の軸は体が垂直の軸に揃った徴として現れるものであり、先に垂直性が先行した上での水平性です。つまり、体中のどこに於いても最もコミュニケーションの取れやすい関係にあるという理想的な状態を言っています。これはあくまで理想的、理論的完成像で、現実的ではありません。しかし、体が整ってくるにつれ、言っている様な垂直性や水平性が表われて来る事は確かです。
アイダ・ロルフは10セッション目の組織の質感を、シルキー(絹的)な感じと言っていました。すべての組織間で滑らかにスルスル滑る様に動くと言う事をシルキーと表現したんだと思います。如何にも透明感のある何の妨げもない状態と言う感じですね。




トップ > ロルフィング > ロルフィングのレシピ > 10シリーズ概要 > ロルフィング誕生の経緯