トップページ > ロルフィング > ロルフィングのレシピ > 10シリーズ概要 > ロルフィング誕生の経緯



rolfing



ロルフィングのレシピについて
アイダ・ロルフはロルフィングの創成期に、全米各地でオステオパスやカイロプラクターに向けて短期間のセミナーを行っていました。しかし、アイダ・ロルフの技術は、彼女の行っていたものとは似て非なる治療活動をしていた人々にとって、もともと自分達の使っていたテクニックに付加的に与えられた道具の一つ程度にしか捉えられず、ロルフィング(当時はストラクチュアル・インテグレーションと呼んでいた)自体が全体性を持つ一つの技術体系である事をあまり理解されなかった様です。

そこで、アイダ・ロルフは治療のプロに教える事をやめ、ロルフィングを独自に行う専門家を育てる事にしたのです。そして、自分が見ているのと同様の全体性を把握できるように教えるための方便として、我々ロルファーが
「レシピ」と呼んでいるものを編み出したのです。レシピはアイダ・ロルフがそれまで施術してきた中で、個々人の違いにもかかわらず、多くの人に共通して現れる変化のパターンを見出し、それを抽象して比較的具体的な手順の体裁に仕立て上げたものです。

このレシピなるもの、10回の施術で、回を追うごとに変化が積み重ねられ、身体が統合へと導かれていく様に構成されています。このレシピは、実に上手く出来ており、チンパンジーにやらせても上手くいくとまで言われていたぐらいですから、レシピを知っている限り誰がやっても最低限の結果(かなりの変化です)が得られるという代物で、ロルファーにとっては、虎の巻(しかも口伝)の様なものです。

レシピとは上手く言ったもので、料理のレシピにしてもお手本どおりにすれば、まずは間違いのない味を出せます。熟練してくると教科書どおりでなくても自分の味を出せるようになって来るものです。しかし、僕にとってレシピとは、アイダ・ロルフの見ていた世界を垣間見るための暗号であり、
クライアントの身体とコミュニケーションを持つための言語であります。 アイダ・ロルフの洞察を結実させた施術法によって相手の身体に提案と問いかけを為し、その問いかけに対する身体からの答えに対し、如何に更なる提案と問いかけを試すかを示唆しているのがレシピであり、そうして身体との対話を進めていくうち10回のセッションで何とかこちらの提案を説得し、ロルフィング的進化の方向へとナビゲートしようと言うようなものと考えています。

言うなれば、体と対話するためのロルフィング言語の基本会話パターンみたいなものです。体に ” おはよう” と言えば、” おはよう”と答えてくれるでしょう、と教えてくれているのです。” おはよう” の次は”お天気ですねぇ”と言う具合に会話を進められるようになっています。そして基礎会話が十分に使えるようにな ると、自分で自由にコミュニケーションを創造していくようになるのです。夜に ” おはよう” と言う事も、雨の日に ” お天気ですねぇ” と言うことも実践会話ではありえないのです。アドバンス・ロルファーと言うのが、上級会話の出来る人という設定になるんでしょう。上級会話者であろうが、朝は ” おはよう ” ですけどね。

身体とのコミュニケーションと便宜上言いましたが、もちろん身体だけの人間なんかいませんから、思考や感情と言った心の部分とひとつであるクライアントの交渉窓口として身体に働きかけているのです。身体に変化があって心に何の変化もない人間はありえないし、心の変化無しに身体が変わる事もありえないのです。

それでは、10回のセッションの概要 をご説明しましょう。



トップページ > ロルフィング > ロルフィングのレシピ > 10シリーズ概要 > ロルフィング誕生の経緯